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時間が大切
 

最近デジタルカメラを良く使用しています。
これはとても便利な道具で、撮った後直ぐ確認ができ 、失敗作は消去も可能。 特に現場監理など多数撮影する時などは重宝しています。
それにひきかえ、このスチールカメラはかなり面倒な道具です。
撮っても直ぐ確認できないし、失敗してもフィルムは無駄に使用され、素人の私が撮る被写体は一か八かの賭けのようなもの。
でも シャッターを切る音。ずっしり手に主張するこの重さ。そしてなにより失敗しないように時間を掛けて慎重に被写体と向き合う間。
そして撮ったフィルムを現像している間の期待感。
このなんとも言えないアナログ的なわくわく感が、20世紀の工業製品という感じで私は好きです。
建築設計でもデジタルは普及しており3Dでのスケッチや、CADといった作図作業もデジタルの賜物です。しかしこのような便利な道具が主流となった今でもアナログな作業があります。それはデザイン検討時のスケッチやディテール検討、そして模型造りなど。特に模型は写真のように精度が良い3Dが発達した現在でも必ず作成しています。それは模型を造ることで、思わぬ発見や問題点が確認できるからです。何でもデジタルでリアルな映像を短時間で創れるツールでは発見できないような細かなことまで。それは全て手作業で空間を確認しながら時間を掛けて造っていく過程があるからだと思います。建築設計もスチールカメラと同じように失敗しないよう時間を掛けて取り組むべき仕事なのです。 とこのカメラが主張している。       

 
   
 
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