home | site map | office | works | study | colume | link | contact
 
 
手と頭を使う
 

テレビで「カーグラフィックTV」という自動車専門番組が放映されています。そして最近放映されたのが、カーデザイナー兼イラストレーターの【児玉英雄特集】でした。自動車雑誌で「NAVI」という本があるのですが、彼の絵がこの雑誌にいつも掲載されています。私はこの絵を観ては(こんなスケッチが描けるといいな)と思いながら読んでいます。番組の中でスケッチの描き方の説明をしていましたが、デザインを検討する場合、スケッチはいつも手描き。着色まで含め30分程度で完成させているようです。「最近コンピューターで最初からデザインする人がいるが、それはデザインではない」と児玉氏が話していたのが印象に残りました。建築の場合も始めは全て手描きです。スケッチを描きながら、模型を造りながらボリュームを検討しています。しかし最近は頭の中のイメージを途中からコンピューターで描く場合が多くなってきました。この番組を観る少し前、たまたま初心に帰ろうとマーカーを取り出し手描きのスケッチに着色をしてみました。クライアント用に作成するかは別として、手描きの良さは頭の中で余計なことを考えることだと思います。へたな絵をいかに綺麗に見せるか。ここに植栽を、そしてここにはこんな材料で、色はこうかな。などなど。そう児玉英雄氏も「ただ自動車がうまく描けても良い絵はできない。いかにその自動車が魅力的に見えるかを考えながら、時に周辺の日常-建物、植物-を取り入れて描いている」と。やはり建築も【手と頭を動かす】ことが大切!と最近思う。



 
コラムトップへ→
       
 
お気軽にご相談ください
アースワーク一級建築士事務所                                   Copyright(c)earth-work.All Right Reserved.