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雨の風情
 

梅雨の季節は【うっとうしい】【不快】・・など負のイメージが強いのではないでしょうか。という私も梅雨や秋雨はあまり好きではありません。しかしこの雨で農作物や自然が育つことを忘れてはいけません。最近は異常気象の影響なのか梅雨といっても強雨と空梅雨とが極端であるように思います。
21世紀【水】は人類にとって貴重な資源になると予想され、事態が悪化すれば水を巡った戦争もありうるという記事を目にすると恐ろしくなります。
最近、松尾芭蕉の「奥の細道(の観光ルート)」 に興味が湧き、関連書籍を斜め読みしました。昔の歌人は季節の移り変わり、自然からのメッセージなどを敏感に受けとめ、それを歌や絵などに表現してきました。なにも絵師や歌人だけでなく、一般庶民も常に自然と共存し対峙してきたと思います。しかし現在の人類にとって-自然とは人間が征服するもの-と思い込む傾向が強いように感じます。少なくとも室内環境は常に快適になるよう空調制御がなされ、したがって暑い、寒いはどこか遠い国のことのように錯覚してしまう。この錯覚で日本人の美学であった【自然を愛する心-感性】がどこかにいってしまったようにも感じます。
最近富裕層の間でロハス的な生活がトレンドのようですが、江戸時代の庶民は皆ロハスな生活を普通にしてたように思います。見栄っ張りなロハスでなく、ごくごく自然なLOHASができる日本に再生することを期待したいとこの風景の中で思いました。

三十三間堂-京都にて


 
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