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作品の背景
 

近頃書店の住宅・インテリア関連の棚に多くの雑誌が並ぶようになった。
その影響なのか、全国誌をはじめ地方版の雑誌編集者の方々から声を掛けていただく機会に恵まれてきた。
しかし住宅の掲載はいつもお断りをしなければならないのが実情である。
というのも掲載欄に写真と平面図を必ず載せなければならないからです。
昨年もある雑誌社から竣工した2物件の掲載依頼があり、クライアントに外観写真や平面図を掲載したいと打診をした。
しかしクライアントからは
「最近物騒で内部の写真や子供たちの顔が表に出ると怖いので現時点では遠慮したい」・・・と。

建築家の中には自分で設計した物件を「作品」と呼び、様々な雑誌への掲載に積極的な方もいる。しかし私はこの「作品」という呼び方には抵抗を感じるし、雑誌掲載にも慎重になりたいと思う。その作品の背景にはクライアントの暮らしがあり、プライバシーもある。
だからむやみに雑誌への掲載をせず、クライアントに雑誌掲載についてのメリット・デメリットを説明し理解してもらう努力をしたい。
(皆さんその時はご理解の程よろしくお願いします)

この物件は住宅ではないのですが、竣工して2年近く経つリハビリセンターです。隣の欅が育ち、コンクリート打放しの壁・木と調和してきました。



 
   
 
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