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2005年

今年もいつものように、慌しい年だった。特に前半は、引渡し物件と実施設計が重なり、体力的に厳しい時期であった。そして2005年は建設業界の膿が出始めた年でもあった。
「アスベスト問題」「天井落下問題」「欠陥住宅詐欺問題」
そして「構造偽装問題」
 設計事務所に勤務していた若い時期には、建物の機能や安全性などは二の次で、デザインを優先という考えがあった。それは何かトラブルが起きても会社が何とか対応してくれると甘えがあったからで、上司から叱られたことを思い出す。
 しかし、自分の事務所を持つようになり、社会との接点を持ち始めた途端、安全性、機能性、メンテナンス性などが気になり始めた。引き渡した物件に何か問題が生じれば、その対応に時間と神経が費やされる。
何より信頼を無くす。
 構造偽装問題の当事者である姉歯元建築士は、下請けという立場から社会との接点がない。だからいい加減な設計をしても、責任は自分には及ばないと考えていたかもしれない。若い頃の自分のように。
 テレビである弁護士が次のような話をしていた。
「稼いでいる弁護士の中には癒着や、不正を行ない儲けている人が多い。その反面一生懸命市民のために全力を注いでいる弁護士はお金に困っている」
 当事務所も「お金が無くとも、金儲けが下手でも、良い仕事をする事務所でありたい」と改めて決意した年である。

ともあれ今年も無事終了することを皆様に感謝します
ありがとうございました。       2005年 師走 吉日

   
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