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    リハビリセンター工事現場写真   設計士のモラル  
     

千葉県の構造設計事務所が計算書を改ざんし社会問題となっている。 この構造事務所は下請けで構造設計をしており、その構造事務所に構造を依頼した元請設計者の過半数は最近マンション、ホテル等を工期縮小できる工法を開発したということで売り上げを伸ばしている建設会社のようだ。いわゆる設計施工体制をとっていた。話は少しずれるが、最近建物の複雑化によりコンピューターなしでは構造計算も出来ないような状態である。このコンピューターからはじき出されたデータが構造的に大丈夫かを判断するひとつの目安になっている。したがって構造の仕組みが理解していない構造初心者でもその構造計算ソフトを扱えれば、構造計算書を整えることができる。またチェックする側もコンピューターがOKだから問題ない。と判断してしまう場合が考えれれる。そしてこのチェック側の検査機関が一部民間になったことにより、検査という商売を成り立たせるため、大量の図面を短時間にチェックする必要がでてきた。                                               (行政庁がチェックしたから全てを細かくチェックするとは言えないが)              設計に関して言えば、改ざんした構造設計者が犯したことはもちろん罰せられるべきことであるが、その取り巻きにも原因があるのではないかと思わざるを得ない。そして建築家はクライアントの財産を守るべく、こういったミスを見抜く直感と良心が必要だと思う事件である。

 
           
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