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ローコスト住宅を考える |
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■はじめに
住宅を建てる場合、誰もが、安く、品質がよく、デザインが立派な・・・。
といった希望というか欲が出てしまいます。
しかし限られた予算で納得のいく住宅を建てるというものは非常に難しく、設計においては絶妙なコントロールが必要です。
またクライアントもある程度覚悟、工夫が必要な場合があります。 |
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■クライアントの覚悟
1、余計な物は新築時に捨てる勇気が必要である
よくクライアントから「家には物が多いので収納を出来るだけたくさん取ってください」
と希望が出ます。しかし収納する面積も坪単価で計算すると
タタミ1枚あたり25万円也
この25万円の収納庫に一生使わない二束三文の物が大切に保管されています。
こういう無駄を無くすことが大切です。
2、シンプルな生活を
クライアントの要望を聞いていると、今まで住んでいた住まいが希望の住宅のように思える
ことがあります。昔の住宅は廊下を介して各居室が並んでいます。この廊下も無駄な空
間です。そこで今までの概念を捨てシンプルな空間での生活をすることで工事費が削減
できます。
3、知り合いの工務店は避ける
「知り合いの工務店(大工さん)にお願いしたい」と決めてくるクライアントがいらっ
しゃい
ます。このようなケースは今までの経験上トラブルが非常に多くお奨めできません。
それは知り合いなので、なんとなくお任せで、なんとなく出来てしまい、なんとなく文句が
言えない。やはり最低2社以上での見積もりを取り競争させることは必要です。
4、一番安い業者で契約して良いかもう一度検討する。
工事費が極端に安い業者はどこかおかしいと思った方がよいでしょう。例えば下請けの業
者を素人同然のところを使う。あるいは現場の代理人を若く知識の無い社員を付けると
いった手間費で安くしているところ。このような現場は良い住宅を創るという意識より、早
く完成させさっさと引き渡すということに重点がおかれます。
5、現場での変更は極力避ける
工事途中で変更を行なうと工事手間費などの無駄な経費が発生します。そのようなことは
極力避け、設計段階で時間を掛け検討することが必要です。
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■設計事務所の意気込み
設計料という余計な出費に思えるお金が必要ですが、ここに依頼すると思いも寄らないア
イデアが出てきます。特に狭小住宅、ローコスト住宅といった難しい建物を考えるのが好
きな人たちです。ぜひ話だけでも聞いてみてはいかがでしょう。多くの設計事務所は話だ
け
ならあまりお金をとらないはずです。 |
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■最後に
ローコスト住宅でも最低限、基礎と柱、梁といった構造体はしっかり造り込む必要があり
ます。これさえしっかりしていれば、木造住宅の場合は後で比較的簡単に増改築が出
来ます。
それには信頼のおける設計事務所に設計及びに工事監理を依頼することをお奨めしま
す。
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